24.3.1 |
必須 |
防除衣・
防除具の着用 |
- ① 農薬使用にあたり、作業者は農薬のラベルの指示に従って適切な防除衣・防除具を着用している。
- ② マスクについては、使用回数・期間の指定がある場合にはそれに従っている。
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- ① 例えば、ラベルの指示通りのマスクであることを販売店に確認してから購入している。
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24.3.2 |
必須 |
防除衣・防除具の洗浄 |
- ① 農薬使用後は、防除衣・防除具による交差汚染を防いでいる。
- ② 再利用する防除衣及び防除具は使用後に洗浄している。
- ③ 防除衣は着用後に他の服とは分けて洗浄しており、手袋は外す前に洗っている。
- ④ ゴム長靴は靴底までしっかりと洗っている。
- ⑤ 破れたり痛んだりした防除衣やマスクの汚れたフィルターは新しく替えている。
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- ① 例えば、農薬散布作業後は収穫作業をしない。他の作業をする場合は着替えや手洗いの後に他の作業に入る。
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24.3.3 |
重要 |
防除衣・防除具の保管 |
防除衣・防除具を農薬及び農産物と接触しないように保管している。また、乾かしてから保管している。 |
例えば、防除衣と防除具を農薬保管庫に保管していない。 |
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24.3.4 |
重要 |
残液の処理 |
- ① 調製した散布液は、対象圃場で使い切るようにしている。
- ② 農薬散布後の残液の処理は、行政の指導に従っている。
行政の指導がない場合には、自分が管理する特定の場所で、農産物や水源に危害がない方法で処理している。
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- ② 例えば、残液は、作物の植わっていない自分の土地で作業の動線や水路から離れた雑草の生えた区画に散布して浸透させている。
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24.3.5 |
必須 |
農薬散布機の洗浄と洗浄液の処理 |
- ① 散布設備に農薬が残らないような洗浄手順を決めた上で、散布後は散布機、ホース、ノズル、接合部及びタンクを速やかに洗浄している。
- ② 散布設備の洗浄は、自分が管理する特定の場所で、農産物や水源に危害がない方法で行っている。
- ③ 洗浄液は管理点24.3.4② と同様の方法で処理している。
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例えば、複数の作物に同じ農薬散布機を使用している場合には特に注意している。洗浄液を畝間に処理していない。
薬剤の付着した状態で、タンク等を他の目的に使用していない。 |
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24.3.6 |
重要 |
再入場の管理 |
- ① 農薬を使用した直後の圃場や圃場周辺への立入について、ラベルに指示がある場合には、それに従っている。入場を制限する警告を周知している。
- ② ラベルに指示がなくても、散布した農薬が乾くまでは圃場には立ち入らない。
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24.3.7 |
必須 |
農薬使用の記録 |
農薬を使用した場合、下記の項目を記録している。
- ① 対象作物(農薬登録における適用作物名)
- ② 使用場所 (圃場名等)
- ③ 使用日
- ④ 農薬の商品名
- ⑤ 使用目的(適用病害虫・雑草名)
- ⑥ 有効成分
- ⑦ 希釈倍数が指定されている場合には希釈倍数と散布液量、使用量が指定されている場合には10a当たりの使用量
- ⑧ 使用時期(収穫前日数等)
- ⑨ 使用方法(散布機等の機械の特定を含む)
- ⑩ 作業者名
- ⑪ 農薬管理の責任者による検証
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農薬使用計画に④⑤⑥⑧⑨を記載しており、計画通りに使用した場合、農薬使用の記録には④のみを記載し、⑤⑥⑧⑨を省略してもよい。
- ⑦ は散布液を調製する際に計量した原液量を記録することを推奨する。
- ⑨ 使用方法には、散布、株元散布、土壌灌注等がある。
- ⑪ 例えば、農薬管理の責任者が農薬使用基準を満たしていることを確認し、押印している。
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